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はじめまして。このウェブサイトを運営している望月優輝と申します。材料科学の研究者向けに、研究開発プロセスを高度化・効率化するための、3次元画像処理に関するサービスを提供しています。

材料科学においては、X線CTやFIB-SEMなどで3次元的に構造を評価することが材料特性の理解の助けになります。近年、装置の進化により、高精細な画像が比較的低価格で簡便に取得できるようになりましたが、その一方で撮影した画像を眺めるだけにとどまっていたり、簡単な分析であれば自力でできたとしても本当に必要な高度な画像解析はやはり難しかったりで、材料開発にとって真に価値ある分析のハードルは高いままといえます。

私が、3次元画像処理のサポートを提供する中で感じていたのは、便利な画像処理ソフトウェアはいくつもあるものの、使いこなすまでに時間がかかったり、基本的な処理はできても複雑な処理はコーディングが必要であったりするということ、お金と時間をかけた割には望んだ結果が得られないケースが多いということです。すなわち、画像処理ソフトウェアの操作に慣れていて、コーディングもできるプロが分析を代行したほうが安く早いのではないか、ということです。このような考えのもと、受託解析サービスを提供しています。分析の一例として分析手法カタログを是非ご覧ください。お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

また、3次元の画像処理ソフトをお持ちでない場合、あるいは、持っているけれど使いこなせていない、という場合、オープンソースのフリーソフトウェアである3D Slicerをおすすめします。なんといっても無料で、それでいて、数百万円するような高機能な商用ソフトウェアに匹敵する機能が揃っています。世界中の研究者が使っていて、オープンソースならではの活発な開発がなされています。ドキュメントが基本的に英語なのが難点ですが、そこがクリアできれば、非常にコスパの良いツールになるはずです。3D Slicerの操作トレーニングもサービスとして提供しているので、こちらもお気軽にお問い合わせください。画像処理の関連知識とともに、技術的に支援いたします。

3D Slicerの画面。生体のCT・MRI画像などの分析に使われる例が多いのですが、材料科学分野でも活用できます。